ORIGINAL LEARNING ARTICLE 04
小学生向けのお金の4つの分け方
お金を使う場面から考え、使い道を自分で説明するための学習記事です。
この学習の目的
金額の大小だけで判断せず、目的と優先順位を考える練習をします。家庭ごとのルールや金額を前提に、実際の生活に合わせて話し合います。
準備するもの
- 架空の金額を書ける紙やホワイトボード
- 4つの箱やカード(使う・貯める・育てる・分け合う)
- 最近ほしいもの、必要なものの例
- 家庭で決めているおこづかいのルール
進め方
4つの使い道を知る
使う(支出)は今必要なものや楽しみに使うお金、貯める(貯金)は中長期の目標に向けて残すお金、育てる(投資)は知識・技能・体験など将来の成長につなげるお金、分け合う(寄付)は誰かのために使うお金です。株式や投資信託などの金融商品は、増えるとは限らず減ることもあるため、子どもだけで決めません。家庭によって呼び方や分け方を変えて構いません。
身近な例をカードにする
ノート、誕生日のプレゼント、将来の目標のためのお金、本・学習道具・体験、募金などを書き、どの箱に入るかを考えます。迷うカードは、理由を話してから置き場所を決めます。
優先順位を決める
全部を同じ割合にする必要はありません。期限、必要性、本人の目標を比べ、「今月は貯める分を少し多くする」など理由を添えます。
記録して振り返る
実際に使ったら、予定と同じだったかを短く記録します。思ったより必要だった、別の方法で代用できたなど、次の判断に使える発見を残します。
家庭のルールを確認する
おこづかいの渡し方、買い物の許可、オンライン購入の扱いなどを大人と確認します。分からない契約や金融商品への投資の判断は、子どもだけで決めないルールにします。
具体例
例:500円を4つに分けて考える
500円を受け取ったら、使う・貯める・育てる・分け合うのカードに仮置きします。たとえば使う200円、貯める200円、育てる50円、分け合う50円とし、育てる分は本や体験などに使うこともできます。なぜその金額にしたかを説明し、正解を一つにせず次の月に振り返ります。
よくある失敗と工夫
- 割合を正解にする家庭の収入や予定で適切な分け方は変わります。金額ではなく、目的と理由を説明できることを重視します。
- 投資を必ず増えるお金と考える金融商品は値下がりすることもあります。子どもの学びでは本・道具・体験などの成長への使い道から考え、金融商品を扱う場合は保護者が内容とリスクを確認します。
- 欲しいものをすぐ否定する欲しい気持ちも使い道を考える材料です。必要かどうか、いつまでに欲しいか、代わりの方法はあるかを一緒に整理します。
- オンラインの購入を一人で進める料金、継続課金、個人情報の入力が関わる場合があります。購入や登録は保護者と確認する手順を決めておきます。
確認チェックリスト
- 4つの使い道(支出・貯金・投資・寄付)を自分の言葉で説明できた
- 身近な例をカードに分けられた
- 金額の理由を一つ話せた
- 育てる(投資)は増えるとは限らないと確認した
- 使った後の記録を残した
- 家庭の購入・登録ルールを確認した
参考情報
預金・債券・株式・投資信託などの特徴や、安全性・収益性・流動性を確認できます。金融商品を実際に購入するためではなく、保護者の方と基本やリスクを学ぶ参考資料としてご覧ください。
金融庁「資産形成にあたって押さえたい 主な金融商品の種類・特徴」